「たった1人のためだけ」のホームページを制作する
狙うべきは「不特定多数」ではなく「個人」
ホームページを制作するからには、できるだけ多くの人に見て気に入ってもらいたいですよね。しかし、ここで欲張ってしまうのは失敗のもと。ホームページ制作は、ターゲットをできるだけ絞り込んだほうが中身を濃いものにできるのです。
ペルソナを設定する
自社のホームページを見た人が商品を購入するまでをひとつのショートストーリと考えて、主人公を1人設定してみましょう。ホームページを見ているユーザーの姿を想像してみてください。その人は女性でしょうか男性でしょうか。年齢はいくつぐらいでしょうか。どんなところに住んでいて家族構成はどうでしょうか。個人の属性だけでなく、趣味や特技、経歴、プライベートの過ごし方など、できるだけ具体的に書き出します。「これさえ読めば主人公の性格や暮らしぶりがわかる」というような細かいプロフィールを作ってみてください。このようなターゲット像のことを、ホームページ制作では「ペルソナ」と呼びます。
ペルソナのことだけを考える
ペルソナを設定したら、あとはどうしたらそのペルソナの心を動かせるかをひたすら考えます。ペルソナは2~3人いてもかまいませんが、1人に絞ったほうがホームページの中身がブレません。もし何十人といるペルソナ全員に満足してもらおうとするなら、八方美人でまとまりのないホームページになってしまうでしょう。たった1人のペルソナでいいのか心配になるかもしれませんが、まずはとにかく1人のペルソナに集中してみてください。ペルソナを客観的に分析するだけでなく、ペルソナの立場からホームページを客観的に分析しましょう。1人のペルソナだけに集中して企画を練っているうちに、気づけば中身がグッと濃くなっているはずです。
相手が理解できないことは何か想像する
設定したペルソナが初めてホームページを見たときに、意味がわかりにくい部分がないか丁寧にチェックしましょう。自分が理解していることを相手にわかりやすく伝えるコツは、相手の理解度を正しく認識することです。ホームページを制作する側は専門的なことも含め内容を熟知していますが、見る側は違います。仲間内なら「このぐらいわかるだろう」というような言葉も、外部の人にとっては難解なこともあります。
印象チェックは心を鬼にする
ペルソナが初めてホームページを見た率直な感想はどうでしょうか。身内感情一切抜きの厳しい目でホームページをチェックしてみましょう。少しでも違和感を持ったら、ペルソナはもっと違和感を持つかもしれません。