ホームページ制作で陥りがちな「こだわりすぎ」のワナ
スタイリッシュなホームページはインパクトがありますが、本来の目的を達成できているかというと必ずしもそうとは限りません。
「見た目の良さ」と「使いやすさ」は別
ホームページ制作の目的は、ホームページの見た目を良くすることではなく「中身」について知ってもらうことです。
このことを見失ってしまうと、せっかくのホームページも単なる飾りになってしまいます。
動画が終わるまで次のステップへと進めないホームページはインパクトがありますが、欲しい情報になかなか手が届きません。
インターネット検索において速度が重視される傾向から考えると、ユーザーが求めている情報にたどり着くまでに時間がかかるホームページはかなり不利です。
ユーザーがホームページを開くときは、何か知りたい情報があるときです。情報を提供する側に求められているのは、ユーザーのニーズに応えることなのです。
オリジナリティのあるホームページとは
自社のホームページを0から制作するとなれば、どこよりもいいホームページにしたいと考えるのはもっともなことです。
問題なのは、誰が見ていいと思うホームページにするかということです。オリジナリティにこだわりすぎるあまりユーザー目線を見失い、使いやすさからどんどんかけ離れていくのはホームページ制作においてよくある失敗です。
他社との違いを出すべきは、ホームページそのものではなく提供するサービスのほうです。
こだわりの部分がアダとなることも
旅館の宿泊プランや部屋の様子について調べたくてホームページを開いたのに、旅館周辺の景色のイメージ動画がなかなか終わらなかったらどう感じるでしょうか。
「きれいだな」とは思うかもしれませんが、「早く終わらないかな」と思う人も多いのではないでしょうか。
映画のワンシーンのように美しい動画を見てもらえて旅館側は満足かもしれませんが、これは自己満足であって顧客満足に対する想像力が少し足りないともいえます。
動画の効果を最大限に引き出すためには、ユーザーの目線で考えることが大切です。
意外と「普通」が好まれるという現実
こだわり抜いて作ったホームページが思うような成果を出さないケースがある一方で、特に個性もない普通のホームページが大きな成果を出すケースもあります。
「凝ったほうが目立つしいいのでは?」と考えられがちですが、ユーザーが一番に求めているのは「わかりやすさ」です。
ホームページがオシャレなら「オシャレな企業」という印象は持ってもらえると思いますが、中身がわかりにくければユーザーはあっという間に離脱してしまうでしょう。
英語表記のほうがオシャレだとしても、日本人をターゲットにしているなら日本語表記のほうが有利です。