SEOは自分でできる!
前回の記事で、「SEO対策は、ホームページを開設した人(運営者)こそ、できること」と書きました。その意味を、ホームページ運営者の方向けに掘り下げて書いてみます。
突然ですが、イメージしてみてください。
ある”巨大な本屋さん”があります。その巨大な本屋さんは、世界中ありとあらゆる種類の膨大な数の本がおいてあるのですが、自分で目的の本を探すのは到底無理な広さです。
その本屋さんには”便利なサービス”があって、本を探す人はたいていそのサービスを使います。そのサービスは、”超優秀なロボットくん”が、巨大な本屋にある莫大な数の本の中から、自分が探している本を集めてくれるサービスです。そのロボットくんのところにいくと「何をお探しですか?」と聞いてくれるので、「札幌 について知りたい」とお願いすると、そのロボットくんは札幌に関する本を1秒以内にかきあつめ、より優れた情報のある本から順番に並べた状態で、「はい、どうぞ」と、目の前に並べてくれます。
”巨大な本屋さん”が「インターネット」で、”便利なサービス”がGoogleなどの「検索エンジン」、”超優秀なロボットくん”が「検索ロボット」です。ロボットくんに「札幌 について知りたい」 とお願いしました。 「札幌」 が「検索キーワード」にあたります。そしてロボットくんが並べてくれた本が 「検索結果」です。
もう一度、イメージをふくらませてください。
膨大な数がある本屋さんで、ロボットくんが並べてくれた 「札幌」 に関する本は、どのぐらいの数があると思いますか? 100冊?1000冊?
124,000,000冊 です。1億2千4百万冊・・・。すこし、眩暈がしますね。
そこで、ロボットくんにもう一度お願いします。「札幌の美容室を探したい」。 するとロボットくんは、また一瞬で本を整理して、並べなおしてくれました。だいぶ絞られましたが、それでもまだ4,160,000冊もあります。そこで、さらにもう一度ロボットくんに「札幌の中央区にある美容室の本は?」と聞いてみます。
この「札幌の美容室」や「札幌の中央区にある美容室」というのが、「組み合わせキーワード」にあたります。
さて、札幌の中央区にある美容室に関する本に並べ替えてもらったら、1,880,000冊にまで減りました。180万冊です。どの本から見ていきましょうか。 ひとまず手前にあるものから開いてみましょうか。
これが、「検索結果で上位に表示される」ということです。
質問に対してロボットくんが並べてくれる本の数が、10冊なら、10冊全部に目を通すこともできますが、この本屋さんには膨大な数の本があるので、よっぽどニッチな本でない限り、すべてに目を通すのは無理な量の本が並ぶわけです。
ところでこのロボットくんは、関連書籍を瞬時に集めてくれるだけでなく、より優れた情報のある本から順番に並べてくれます。
ようやく、SEOの話に近づいてきます。
・ロボットくんに質問した人は、手前に並べられた本から順に見ていく。
・並べる順番はロボットくんが決める。
ここがミソです。並べる順番は、ロボットくんが決めるのです。
「どの本がより優れた情報がある良い本か」はロボットくんが判断しますが、ロボットくんの性能はどんどんあがっています。本文にはいい加減なことを書いていても、目次と帯にある細工をしておけば「良い本」と判断していたロボットくんが、きちんと本の中身まで見て判断するようになったのです。
昔は、ロボットくんが判断する「良い本」と実際の「良い本」には差がありましたが、より「本当に良い本」 を判断できるように改良され続けています。
・新しい情報が書かれているか? (☆)
・有益な情報が書かれているか? (☆)
・古い情報のまま改版されずに放置されていないか? (☆)
・読者が読みやすいようにきちんと整理して書かれているか?
・本のタイトルと関係ないことばかり書かれていないか?
・本のタイトルに沿った目新しい情報が書かれているか?(☆)
・他の本を模倣したニセ本じゃないか?
というようなところをロボットくんは見ています。
つまり、昔は、ロボットくんの機械的性能を見てその判断ロジックにあわせた本をつくることがSEO対策だったので、専門技術としてSEO業者が高額請求をしていましたが、今は 「読者にとって良い本」を書けばロボットくんも「良い本だ」と判断してくれるようになったということです。だから、「SEOは自分でできる」 のです。
「良い本」を書くために必要なのは、検索ロボットに対する知識よりも、あなたの業種・業界・商品に対する知識です。その情報を、WEBという媒体に合うよう整理し、「良い本」として編集装丁し、この巨大な本屋さんに登録するのが、わたしたちホームページ制作会社の役目のうちのひとつです。
また、ホームページを更新せず放置しておくと、上記に太字で書いた「良い本」の条件のうち(☆)マークがついた条件はクリアできなくなります。だから「ホームページは育てるもの」なのです。