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飲食店のホームページは必要ない?

飲食店のオーナーさん、飲食店のホームページ運営者の方に向けた記事です。

日本政策金融公庫の2011年の調査結果をみると、ランチ、夕食、飲み会、イベント(記念日など)と、目的やシチュエーションによって動向が違うことがわかります。

ランチの場合は全体で65.5%の人が「自分が普段使っているお店から選ぶ」と答えていますが、夕食⇒飲み会⇒イベントの順に「自分が普段使っているお店から選ぶ」割合は下がり、「都度、情報を収集してから選ぶ」人の割合が高くなっていきます。

では、「自分が普段使っているお店」以外の情報を、どうやって収集しているかを見てみると、面白いことにこれも、シチュエーションによって変化があることがわかります。

「周囲の人の口コミ情報」で情報収集するという人は、ランチは24.3%、夕食は24.8%いて、ランチ・夕食ともに、情報収集手段としてもっとも多い回答となっています。日常の食事は、「行ったことのあるお店」に行くか、「知人からの情報」をもとに行くことが多いということが見えてきます。

その他の手段として、「ホットペッパーなどのフリーペーパー」、「ぐるなびなどの飲食店検索サイト」、「お店のホームページ」が出てきますが、それぞれの利用率は僅差で推移しながら、食事のシチュエーションごとに変化していきます。

昼食<夕食<酒席<イベント(記念日) の順で、お店のホームページをチェックする割合が増え、イベント(記念日)の場合は、フリーペーパーや飲食店検索サイト、知人の口コミよりも、「お店のホームページ」を見ている人の割合が高いことがわかります。

シチュエーションごとの情報収集手段の割合をまとめると以下の通りです。

ランチの情報源

口コミ 24.3%>フリーペーパー 12.4%>店のホームページ 12.2%>飲食店検索サイト 12.2% >ブログ・口コミサイト 8.1%

夕食の情報源

口コミ 24.8%>飲食店検索サイト 21.1%>店のホームページ 20.2%>フリーペーパー 17.5% >ブログ・口コミサイト 11.7%

飲み会の情報源

飲食店検索サイト 27.6%>口コミ 27.3%>フリーペーパー 24.4%>店のホームページ 23.4% >ブログ・口コミサイト 13.1%

イベント(記念日)の情報源

店のホームページ25.4%>飲食店検索サイト 25.0%>口コミ23.6%>フリーペーパー16.9% > ブログ・口コミサイト 14.1%

日常の食事や飲み会ではお得さを求め、夕食やイベント時はお店の質や雰囲気まで入念にチェックしたい という心理があらわれているようにも読み取れます。

見方を変えると、上記の情報源のうち「飲食店検索サイト」と「お店のホームページ」「ブログ・口コミサイト」は、インターネットを使った情報収集にあたります。それぞれを合計すると、飲食店を探すのにインターネットを使っている人の割合が見えてきます。

飲食店を探すときの情報収集にインターネットを使う人の割合

イベント 64.5%> 飲み会 64.1% 夕食 53% > ランチ 32.5%

ランチ以外は、半数以上の人がインターネット検索でお店の情報を収集しています。

こんな結果からも、ぐるなびやホットペッパーなどの飲食店検索サイトを見たことがあるという方は少なくないと思いますが、そういう情報サイトを見ていて、お店を決めるときに、そのお店のホームページもチェックしたことがある、という方はいらっしゃいますか?

検索情報サイトは、数あるお店の中から、場所や料理の内容、金額などから条件に合うお店を抽出し、選択肢や候補を絞るためにはとても便利なサービスです。

いくつかの候補を選び出して、その中から最終的に、ここにしよう!と決めるときの判断材料に、お店の公式ホームページ を見るということは少なくないのではないでしょうか。

お店のホームページを見に行ったら、ブログで更新が止まっていたり、ホームページではあるものの情報が古かったりイメージと違ったり・・・・。
それだけでお店に行くのを躊躇するという経験があるのではないかと思います。

一例ですが、syushuで管理している飲食店ホームページのアクセス状況を見ますと、ホットペッパーWEBから公式ホームページへの流入は全体のアクセス数の約3割を占め、そのうちの9割以上が新規訪問(お店のホームページに初めて訪れた人の数)です。

飲食店を探す人たちは、検索サイトやフリーペーパー「だけ」を見て行くお店決めているわけではないようです。

デジタルネイティブと呼ばれる新世代が続々と育ち、次々と新しい情報発信ツールが生まれてくる中、顧客獲得のための情報発信方法の変化に臨機応変に対応することがひとつの課題といえそうです。

ところでデジタルネイティブって何?というお話は、また別の記事でご紹介します。